オススメ度★★★(暗い)
又吉さんの小説。2作品目。「火花」も読みましたが、普段よく読むミステリーとは違い読むのに苦労しました。今回も気になり図書館で借りました。
読み進めていくうちに人物像がだんだんわかってくるのだけど、こういったのが苦手。
はっきりわからないまま読むことになるので、余分なことでイライラする。演劇の脚本みたいに簡単な人物紹介みたいなのがあれば助かるのになあ、と思う。
これは恋愛小説なのかなあ、と読み終わった後も思う。恋愛をしている感じがしない。
人を求め合ったり、人を遠ざけたり。
結局、都合のいい関係。
脚本家に、女優。演じさせる人間と演じる人間。
嘘がわからなくなりそう。
読んでいても、永田の本性がわからない。
一人称で書かれているはずなのに、読み手にも嘘をついてくる感じがする。
難しい本。
最後はちょっぴり泣けました。
小説に登場する沙希さんみたいな人に会ってみたい。
内容紹介
一番 会いたい人に会いに行く。
こんな当たり前のことが、なんでできへんかったんやろな。演劇を通して世界に立ち向かう永田と、その恋人の沙希。
夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った――。『火花』より先に書き始めていた又吉直樹の作家としての原点にして、
書かずにはいられなかった、たったひとつの不器用な恋。夢と現実のはざまでもがきながら、
かけがえのない大切な誰かを想う、
切なくも胸にせまる恋愛小説。
出典:amazon
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