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恩田陸著「蜜蜂と遠雷」を読んで

恩田陸著「蜜蜂と遠雷」

オススメ度★★★★(文字で楽しむピアノ)

第156回直木賞と第14回本屋大賞のダブル受賞で話題の本です。

音楽の本と知って、この前読んだ平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」を思い出しました。
あちらは大人の恋愛小説で、音楽はサブテーマな感じでした。

蜜蜂と遠雷」はピアノコンクールが舞台。
がっつりピアノがテーマです。

登場する人物は、ピアノの演奏者。審査員。関係者など。

1ページ2段組で500ページ超えのボリューム。普段触れることないピアノの世界。読むの大変そうだと思いましたが、最後まで面白く読むことができました。

文章で表現された音楽が、とてもうまく、すんなりと感じ取ることができます。
別れ、出会いなど、物語の進行で鳥肌が立ったり、温かい気持ちになったり、すっかり世界に引き込まれました。

登場する曲を知っていれば、より楽しめそうです。

どうでもいいことだけど、タイトルは蜜蜂なのに蜂蜜と毎回間違える。
何でだろう。

俺はまだ、神に愛されているだろうか?

ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。

著者渾身、文句なしの最高傑作!

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?
出典:amazon

これ以降ネタバレです。

登場人物の個性がはっきりしていて、1人称で物語が進むので、それぞれの視点で楽しめるのがうれしい。

3人のピアノの天才

風間塵 16歳

自身のピアノを持たない野生児な少年。
プロから賞賛と批判の両極の評価を得る音楽とは、いったいどういったものなのだろう。
是非とも聞いてみたい。
素人な自分は多分、すごい、という感想だと思う。

失格になるかも、という描写。本当ならハラハラドキドキの展開。
(本を読み始めた時、内容を知らないまま本の最後を見てしまい、そこに順位があって、順位をしっかりとは見てなかったけど、風間塵の名前があるのは確認してしまっていたので、失格にならないことが、分かってしまっていたのは残念だった。後悔)

マサル・カルロス・レヴィ・アナトール 19歳

幼少時代、栄伝亜夜(アーちゃん)と別れ、フランスへ帰国。
幼い時の容姿で差別を受けたりと分かり易い描写で、登場した時、亜夜と別れたマーくんだろうなと思い、いつこの二人は再会するんだろうと続きが気になり、どんどん読ませられた。

栄伝亜夜 20歳

ピアノの天才少女。母の死をきっかけに表舞台から身を引く。
再び大きな舞台へ戻る決心をする亜夜。偶然出会った風間塵に影響を受け、コンクールの舞台で成長していく。
最後の演奏の描写を楽しみにしていたけど、割愛されていて残念。
描写をするとしたら、マサル以上になってしまうだろうから、最高の演奏は想像でいいのかも。

がんばる社会人

高島明石 28歳

楽器店勤務のサラリーマン。妻と娘がいる。
これで最後と、コンクールに挑む明石。苦労している描写が、応援したくなる。
第2次予選で敗退した時、本当に残念だった。
奨励賞・作曲家賞があって本当によかった。

天才たち

結局、みんな天才。
どんなにスゴイ人に師事しようと、限界があり、天才と同じ世界に足を踏み入れることは難しそう。

天才たちで、どんどん高みを目指した先には、どんな世界になるだろう。
風間塵がホフマン先生と約束した「音を外へ連れ出す」とはどんな感じなのだろう。

個性的な天才たち。順位をつけることは難しい。

ピアノのコンサートに行ってみたくなりました。

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