オススメ度★★★(読みやすい)
東野圭吾さんの書き下ろし小説。
池田動物病院の院長代理手島伯朗は、助手の蔭山元美に悟られないようにペットを連れてくる女性を毎回観察する。年齢を想像し、容姿、服装チェック。
たまに挟まれる、動物病院での診療の様子。猫、猿(ピグミーマーモセット)、リスなどの豆知識的な話も興味深い。
伯朗のもとに、弟明人の嫁だという人物が現れて、物語が展開していく。
ダスティン・ホフマンが主演した映画レインマンで話題になったサヴァン症候群。
レインマンではカードを瞬時に数えたり、記憶の能力だったけど、今回は絵(図形)。
一清が残した絵とはどんなものだったのか見てみたい。
シェルピンスキーのギャスケットの一部にズームしていく様子ウラムの螺旋200×200のウラムの螺旋。黒点が素数を示す。素数が高密度に集まった対角線、水平線、垂線がはっきりと見て取れる。
「ウラムの螺旋」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
2016年2月10日 (水) 11:50 UTC
場面も想像しやすく、人物も個性があって読みやすい。
いろいろな要素が入っていて、読み終わっても「終わった」くらいの感想。
たくさん出てくる謎は、しっかり回収してくるので謎のモヤモヤはないけど、メインは何だったんだろうと残る感じ。
0
コメント