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秋吉理香子著「絶対正義」を読んで

オススメ度★★★★★(正義の恐ろしさ)

図書館の新刊コーナーにありました。秋吉理香子さんの本ははじめてです。
読みはじめてすぐに引き込まれ、著者の他の本も読みたくなりました。

4人の女たちに届いた『思い出の会』への招待状。
差出人は、5年前に殺したはずのあの女――。

正義のモンスター。
あんな女、本当は大嫌いだった。

範子はいつでも礼儀正しく、一つの間違いも犯さず、また決して罪を許さない。
なにより正義を愛していた。和樹は、痴漢から助けてもらった。由美子は、
働かない夫を説得してもらった。理穂は、無実の罪を証明してもらった。
麗香は、ピンチを救われチャンスを手にした。彼女たちは大いに感謝し、そして、
のちに範子を殺した。
しかし、死んだはずの範子から招待されたパーティで、四人が見たものとは――?

正義があれば、全て許されるのか――?
『暗黒女子』『聖母』の著者、最新にして最恐ミステリー。
衝撃のラストがあなたを待つ!

(amazon.co.jpより)

山梨県のある公立高校で、4人の仲良しグループに一人の女子が仲間に加わる。高規範子。

規範が含まれる名前。その名の通り、法律、校則など全ての規則違反が許せない性格。

「私たちは、絶対にルールを守って生きていかなきゃいかないの。正義こそ、この世で一番大切なものだから」

和樹、由美子、里穂、麗香の4人は、それぞれ高校時代に範子の正義に助けられる。
それぞれが過剰な正義にとまどうが、範子の言うことに間違いはなく、他の3人も納得するので自分が間違っていると納得してしまう。

月日は流れ社会人になった5人。再会を喜び合う。
しかし、範子の過剰な正義により、追い込まれていく。

誰よりも自分を思ってくれていると思っていた人間が、全く違った考え方だったと気づいた時、すでに取り返しがつかない程追い込まれている。
範子に対して、4人が同じ状態になっていく。
そして、出した答えが。。。

4人に届いた招待状の意味は。

招待状の謎、範子は今どうなっているのか、範子の異常な正義のエピソードの面白さもあり、ページをめくってしまいます。

物語でみんなが範子に正義の名のもとにやり込められてしまうのに用いられる。範子の人間性に異常があることも理解できますが、改めてってなんだろうと気になりました。

法律:社会秩序を維持するために強制される規範。法。

ネットで調べるとこう出ました。強制されるという言葉があるのは知りませんでした。

道徳:人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。外面的・物理的強制を伴う法律と異なり、自発的に正しい行為へと促す内面的原理として働く。

道徳も調べてみました。普段の生活の中ではよりも道徳が身近な感じ。

 

物語では印象的なエピソードがいろいろ出てきます。その中の一つ、たばこを吸った高校生達が、定年間近の教師に見逃されたと思ったら、警察に通報され、警察官も見逃す。将来がある高校生のためと思った行為が、関わった全員の将来を潰す結果になってしまう。というのがありました。
この場合、範子はどうすれば納得したのだろう。
教師が警察に通報し、警察官は高校生たちを連行したらよかったのかな。

未成年がたばこを吸ってはいけないということを知っていても、どんな罰があるのかは知らない。

未成年がたばこを吸っていたら、成人はどう対応するのが正解なのか。その場で止めさせたらそれでいいのか。わからない。
警察はどんな手続きをするのだろう。

法を知り尽くした範子。
法を犯したつもりはなくても、そんな言い訳は通じない。
正しいから、間違っていないから何も言えない。

法の怖さを知った。

 

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