オススメ度★★★★(読みやすい・読後さわやか)
話題の映画。その原作というわけではなく、監督による小説版。
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映画は見ていません。
あとがきにもあるけど、映画は3人称視点(カメラが映し出す世界)、小説は瀧と三葉の1人称。
映画と小説で、描き方が違う。小説版で面白いと思ったし、映画もこれほど話題なので観て楽しめると思う。
舞台は東京と岐阜。岐阜は自分が住んでる県で、高山にも何度か行ったことがあるので、なんだか嬉しい。
全く内容を知らずに読んだので、映画のポスターを見て高校生の恋愛の話かなと思ったけど、内容は体の入れ替わり、彗星、時間旅行なSF恋愛ファンタジーで文章も読みやすく、キレイにまとまっていて読後もさわやか。
映画を見てないけど、映画、小説、相互に補完しているということなので、映画を観た人にもおすすめです。
ネタバレ注意
読み終わって、三葉たちが無事でああ、よかったってなって、自分がもし入れ替わったとしたらどう行動するか考えてみた。
夢だと思っているうちは、楽しむ感覚しかないだろうけど、現実とリンクしていると思ったら違ってくると思う。
三葉が瀧になった状態だとしたら、テレビ、学校、スマホなどで自分が未来にいることに気が付くと思う。
自分が未来にいることを知ったとしたら何をする?
バック・トゥ・ザ・フューチャーもそうだったけど、自分が今どうなっているか知りたくなるだろう。
入れ替わった人の人生を楽しむよりも。
ここで瀧にに入れ替わった三葉が、自分のことを調べていたら物語は全くちがってしまう。
だから、未来の瀧、過去の三葉に入れ替わっていることは、入れ替わりを楽しんでいる最中は本人たちは気が付かない設定になっている。
もし、三葉が未来に行った時、自分のことを知ってしまったらどうなっただろう。
・入れ替わりを楽しむ余裕はなくなり、糸守町のみんなを救うことに必死になるだろう。
・物語でも救うことができたので、三葉自身も救うことができただろう。
・瀧のことは、糸守町のことで頭がいっぱいになりそれ程気にならない存在になるかも。
瀧が過去に行ったということを知ったら(糸守町の悲劇のことは知らないとして)
・過去の失敗してやり直したいことを、失敗しないように動くんじゃないかな。
やっぱり、過去と未来については気がつかない設定の方がいいですね。
男と女での入れ替わりも、同性同士よりもその性を楽しんでみようという気持ちになって、過去とか未来なんかに気が付かないかも。
設定って大事だな、と思える。
小説ではよくわからなかったのですが、三葉の父、町長は避難に結局協力したのかな?
「君の名は。Another side:Earthbound」を読んで、改めて市長の宮水俊樹が避難のために行動したことがわかりました。具体的な行動はやっぱりわからないけど。
一葉の言う「結び」がポイント。
二葉が俊樹と出会い、俊樹が婿養子として宮司を目指す。三葉と四葉を授かり、母が他界する。俊樹は二葉のいなくなった神社を後にして、宮水の名前の力を使って市長になる。三葉が瀧と入れ替わり、彗星による犠牲者を出さないよう行動する。三葉に二葉の面影をみた俊樹が、三葉に協力する。
不思議な力を持っていた二葉。死を受け入れたのは、全て糸守の人々を救うためだったのか。。
「結び」の力。映画や小説ではわからなかったけど、三葉の父である俊樹が市長になっていることが、かなり重要。
コメント
コメント一覧 (2件)
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