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湊かなえ著「物語のおわり」を読んで

湊かなえ著「物語のおわり」

オススメ度★★★★(小説は人によって受け取り方がちがう)

妊娠三ヶ月で癌が発覚した智子、
父親の死を機にプロカメラマンになる夢をあきらめようとする拓真、
志望した会社に内定が決まったが自信の持てない綾子、
娘のアメリカ行きを反対する水木、
仕事一筋に証券会社で働いてきたあかね……

人生の岐路に立ったとき、彼らは北海道へひとり旅をする。
そんな旅の途中で手渡された紙の束、
それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だった。
果たして本当の結末とは――。
あなたの「今」を動かす、力強い物語。
出典:amazonより

結末が書かれていない小説「空の彼方」から物語は始まる。

結末はどんなかな、と気になりながら読み進めると、章がかわり別の人物が主人公の物語に移り変わり、小説「空の彼方」を譲り受ける。

自分の置かれた立場によって変わる小説の結末への思い。
自らの将来を照らし合わせる。

どんな風に普段読者が小説を読んでいるかを、作者が考えた作品。

これ以降 ネタバレしてます。

結末が書かれないままでもよかったと思いますが、しっかりと結末も書いてある。
読者ももやもやが残らないので、親切でした。

どうせなら、パン屋を継ぐのと、東京へ行く2通りの結果を読みたい。

東京へ行ってしまったら、この小説自体がなくなりハムさんの書斎に残されて萌に発見されることもないので、物語が消失してしまうけど。

 

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湊かなえ著「物語のおわり」

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