「安楽椅子探偵 ON STAGE」解決編見ました。
犯人の条件に違和感
①千秋楽の前日の夜、ワゴンに乗った椅子に近づき、ペンキをかける細工ができた人物。
②コードレス掃除機が、当日事務所にあることを知らなかった人物。
当てはまるのが
①聖実、三咲、平野、沙夜、満斗
②緑橋、田辺、沙夜
以上、上記の条件①②にあてはまるのが沙夜ただ一人
ただ②の条件で吹子は掃除機のことは言わなかったし、チラシを確実に見たのは聖実だけなんだよね。
なので②に代わっての条件。
②’ 吹子が見せたコードレス掃除機のチラシを見ていない可能性がある人物。
三咲、平野、沙夜、満斗、緑橋、田辺
犯人は三咲、平野、沙夜、満斗となってしまい、絞り込めなくなる。
絞り込むための描写なら、吹子に掃除機のセリフくらい言わせて欲しかった。
ただ、これに新たな条件
③安楽椅子探偵、存在派以外の人間
吹子、緑橋、聖実、沙夜
① ②’ ③ の条件で沙夜、一人となる。
どうせなら、この3つの条件の方がよかったのではないかと思います。
今回の推理の失敗(自分の)
椅子をペンキで汚したことを、旧安楽椅子探偵の椅子に交換するためだけだと考えてしまったことでした。
最後に沙夜はラニシンの瓶を満斗のキャビネットに入れて、罪を着せようとしていたのが、ここから繋がっていたとは、考えもしませんでした。
考えていたら、時限装置のことも気にしたかもしれないですが、14日にグラスさえ移動して、15日に来てから椅子に掛ければいいと簡単に考えてしまいました。
田辺の椅子のチェックがもっと早い時間だったり、ペンキの乾燥時間などの情報があれば違ったかも知れませんが、これにはやられました。
江坂沙夜の動機
動機もはっきりしましたね。人を殺すほどのことか、と思いますがミステリですからね。
・沙夜は満斗の妹(父は同じ、母親違い)、父は兄に安楽椅子探偵の話ばかりして、沙夜をほったらかしにした。→そんなものはいらないという思いが強くなった。
・安楽椅子探偵はいないことを、劇団員、観客、何よりも兄(満斗)に思い知らせたい。→そのために舞台の上で殺すことを思いついた。
・安楽椅子探偵なんて死んでしまえばいい。(書込み、セリフ)
・安楽椅子探偵を舞台で殺害する。(書込み、セリフ)
都合のいい安夫
・いくら女性慣れしてないからといって、人が殺せる毒を買わせることまでできるとは。もっと複雑な描写があると期待したので、簡単な描写で終わって残念。
・楽太がいなくなったと説得されるだけで、代わりをしてしまう。
みんなに相談しないのか?
満斗くらいには相談するんじゃないだろうか?
沙夜だけが楽太がいなくなったと知っていることについて疑問を持たないのか?
楽太に電話するだろう普通(携帯が不通だったらみんなに相談するだろう、なぜ二人で決める)
楽太が大切にしていたネックレスを見たらなおさら疑うだろう(ラニシンも購入させられているし)。
ネックレスを見て、楽太が何らかの方法で沙夜に殺されたことを女性慣れしていない安夫は理解し、沙夜をかばうため、代役を引き受けたと思うことにしよう。
偶然の殺害
資料室で安夫を呼んだのに、安夫はこなかった。人を殺せるほどの毒を買ってしまうくらい言いなりだったのに、、
まさか楽太だけが資料室に行ったのだとは思わなかった。
楽太も気になって様子を見に行くのなら、安夫の後を付けるとかだろう。事務所の鍵が開いていて入ったなら、資料室の音の様子を伺うとかするんじゃない。
ゆっくりと入って来たけど、、
もし、安夫が来たらどうなっていただろう。
安夫は忙しかった。誰かに抜けることを告げ、資料室に行っただろう。
楽太の後だったら、楽太が殺され、沙夜が偽装の真っ只中。計画は破たんするだろう。
安夫が先だったら、安夫が殺され、楽太が目撃。計画は破たんするだろう。
ホント、楽太が行ってくれてよかった。楽太も安夫も行かなかったら、沙夜は椅子での殺害をしていたのだろうか。
とにかく、偶然で驚いた。偶然を推理するのは難しすぎでしょう。
楽太殺害の凶器
ラニシン購入の口封じのために資料室で殺される予定だった安夫。その凶器が、資料室にあった安楽椅子探偵像。
計画的なら、凶器は用意するんじゃないのかな。簡単に殺害できるラニシンでもいいし。満斗に罪を着せるつもりなら、その方がよさそう。針に塗って刺すだけでいいんだし。
よっぽど、安夫に楽太が偶然殺されて、その場に駆け付けた沙夜に説得され代役を引き受けた方が自然な流れな気がする。
エレガントな要素
解決編ででてきたエレガントな要素は、時計に使われていたコンセントが1口は使用不可だったことの理由。荷物が置かれる描写の巾木の高さから指摘。
(1口コンセントもあるし、あまり深く考えなかった)
気になっていたこと
出題編で気になっていたことの確認。
・安夫にどうやってラニシンを買わせたのか
→頼んだら買ってくれた(都合よすぎ)
・安夫が犯人から受けた電話。普通知り合いから掛かってきたものであれば、電話帳登録がしてあるはずで、携帯を調べれば個人名がでてるのではないか。とすると、犯人が飛ばし携帯で安夫に電話したのははじめてで、電話帳登録されないように非通知でかけた可能性がある。
→スルー。真相はわからない。(解決編ででてきた沙夜の携帯は普段から使ってそうなストラップ付ガラケー)
・資料室に楽太がやってきた理由
→興味本位(本番前に早めに楽屋入りするくらい入れ込んでいるなら、千秋楽にフラフラするな)
・安夫がどうして代役を引き受けたのか
→「大丈夫安夫さんなら絶対できるから」と言われ、気が付いたら安楽椅子探偵に(なんじゃそれ)
・動機
→安楽椅子探偵嫌い(安楽キコならなんで安楽椅子探偵が死ぬシナリオにしないの。もしかしたら1で死んでいて2は蘇ってまた死んで、3は弟子とか)
・安楽キコ、満斗の妹
→江坂沙夜(なんでみんなに隠していたの)
・千秋楽に犯行に及んだ理由
→よくわからなかった
最後に
初めて挑んだ安楽椅子探偵。犯人は当たったけど、作者が用意した要素を全て理解することはできませんでした。悔しい。
次回作も期待します。
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