この記事は秋吉理香子さん著 暗黒女子のつづきを書いています。
ネタバレです。注意してください。
このページは小説の途中です。
最初から読む場合はこちらをクリック
目次
③ 暗黒◯◯
メールを送信し終え、電源を落とし、ラップトップを閉じた。
文学サークルのメンバーのアドレスは、入部する際に登録することになっていたので、メンバーであればお互いに知ることができた。
今頃、メンバー達は私のメールによって自分たちの間抜けさに気が付き、小百合に復讐することを考えてるだろう。想像すると私の中にこんな黒い部分があったのかと、気分の高揚が抑えられない。
文学サークルで繰り広げられる、一見仲の良さそうな人間関係。しかしその集まった人間は一癖も二癖もあるのはすぐに分かる。私も含めて。
私がいない時、どんな様子なのか知りたくなったのは当然の成り行きだった。
サロン、キッチンなどに私は盗聴器を仕掛けた。
普段の会話を聞くのはとても楽しかった。
「第61回 聖母女子高等学院文学サークル 定例闇鍋朗読会」も当然メンバーと一緒に聞き、それをこっそり全て録音していた。
私はこれからやるべき目標を見つけた。
————
つづく
暗黒女子のつづき 4.わたしの独白 その1 4/6
暗黒女子のつづき④ わたしの独白 その1
この記事は秋吉理香子さん著 暗黒女子のつづきを書いています。 ネタバレです。注意してください。 このページは小説の途中です。 最初から読む場合はこちらをクリック...
0
コメント